カール・シューリヒト指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ブルックナー:交響曲第8番&第9番 |
DISK1 ハードカバーにブックレット。オリジナルLPのジャケット表裏写真や、レコードラベルの全面の写真。オリジナル・テープの写真など掲載。英文の解説も掲載。 このシリーズはジャケット内の袋がキツく(特に表紙、裏表紙につけられたもの)、裸でディスクを入れてあるので、ディスクを透明袋などに入れて収納するのがおススメ。 |
シューリヒトがウィーン・フィルを振ったブルックナーの名盤のSACDカール・シューリヒトがウィーン・フィルと録音したブルックナーは、当時のレコード・ファンに評判で、今日でも異才を放っている演奏です。EMIからSACD化されましたので、聴いてみました。 「あっ」という間に終わる、第8番第1&2楽章 とにかく早い、これにつきます。 たいがいの演奏が、精神性を引き出すために、荘厳な演奏をするものですが、それはいいのですが、逆にいえば「いつ終わるかわからない、朝礼の校長の話」を聞いているように、自分がどこにいるのか分からなくなってしまうのが、これらの楽章でした(個人的意見です)。 第3楽章「アダージョ」はカンタービレ とはいえ、早いぶん「深みがないな」とも思ってしまい、このテンポが目新しいだけで終わりそうな気配もありました。 第4楽章「フィナーレ」ともなると、早いテンポは確信的にしっくりきました。ここでもオケは歌い、時にはマーラーの歌謡性を思い浮かぶフレーズも。 第9番もテンポの早い名演、SACDの音もよし 第9番も同じように早いテンポ。流れるように進んでいきます。 SACDの音は第8番、第9番とも自然で繊細な響きです。第8番のほうがより繊細に思えますが、第9番の金管の炸裂も綺麗。 EMIクラシックス輸入盤SACD 10タイトル
2012.5.5
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