topaboutblogClaJazzpopsjpopselect
S
SACDhybridウェザー・リポート ブラック・マーケット

Weather Report
Black Market

国内盤、ソニーミュージック
SACD専用ディスク

Amazon

普通のプラケース。ブックレットには小川隆夫氏のライナー(1991年リリース時のもの)。

ジャコが2曲参加した、彼らの代表作

 『ブラック・マーケット』は1976年の作品。『へヴィー・ウェザー』とならぶウェザー・リポートの代表作であり、70年代フュージョンの名盤です。ジャケット画も楽しい。
 このアルバムの2曲で、ジャコ・パストリアスが初参加しています。他の曲のベースは、のちに脱退するアルフォンソ・ジョンソン。
 ジャコが参加したのは「キャノン・ボール」と「バーバリー・コーストの2曲。後者は、まるでソロのように際立ち「ジャコ、ゲスト出演」という感じ。そういう意味で、ベースが二人にもかかわらず、アルバムの統一感は保たれています。

 タイトル曲「ブラック・マーケット」は、オリエンタル風、キャッチーなメロディーでヒットしました。
 ウェザー・リポートは、音はフュージョンですが、演奏は人間臭いと思います。「いぶし銀のようなテクニシャン的演奏」ですが、テクニックに溺れていないところが好きです。
 グイグイと攻めてきながらも、押しつけがましくありません。トータル37分というのも聴きやすいです。

音は柔らかく、アナログライク

 これはSACD専用ディスクです。
 音は柔らかいです。SACDらしく、エッジのたたない、アナログライクな音。
 なるべくヴォリュームを上げて聴くのですが、CDなら確実に耳が痛くなっているところでも、SACDではそんなこともありません。花火の音や汽笛、列車など効果音も、いい感じで柔らかかったです。
 SACD特有の空気感もあると思います。
 やわらかい音でありながら、ひとつひとつが離れている感じ。でも、それらが全体ではマイルドに溶け合っている、という空気感だと思います。
 音の広がりと、伸びもありました。

Amazon

ウェザー・リポート関連のSACD
ウェザー・リポート/ヘヴィー・ウェザー
「バードランド」収録の代表作。絵に描いたようなSACDの音。
Amazon
ジャコ・パストリアス/ジャコ・パストリアスの肖像
革新的ベーシスト、ジャコのコンポーザーとしての作品集でもある
Amazon
B00005GA1W ウェイン・ショーター/ネイディヴ・ダンサー
SACDでウェインのサックスの響き、ミルトンの“天使の歌声”を。
2010.11.8