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SACDhybrid 笠井紀美子
TOKYO SPECIAL


KIMIKO KASAI
TOKYO SPECIAL

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Hybrid Stereo
録音1977年
国内盤 ソニー・ミュージック
紙ジャケット仕様
2007年DSDマスタリング

紙ジャケットは見開きではなく、オリジナルどおりのシングル・ジャケット。

オリジナルの二つ折り歌詞がつく。LPだと二つ折りだが、SACDに収納できよう、やや縮小して八つ折にしてある。そこには歌詞と笠井紀美子のカラー写真を掲載。

 

笠井紀美子、1977年のアーバン・ポップス・アルバム

 本作は笠井紀美子の1977録音のアルバム。〈昭和ジャズRegendシリーズ〉として、2007年にSACD化されました。完全生産限定盤。
 ジャズ・ヴォーカリストとして人気の笠井紀美子ですが、この『T okyo Special 』は ジャズというよりも、ポップス・アルバムととらえることができるでしょう。
 全9曲の作詞は安井かずみ。作曲は7人の作曲家が担当しています。

ポップス・シンガーとしても絶品の歌唱力


ディスクは懐かしい70年代のCBSソニーのもの。耳だけでなく目でも「昭和」を感じます。

 1曲目は、ソロ活動を始めたばかりの山下達郎作曲の「バイブレイション」。

 当時の達郎らしいファンキーなナンバーです。
 これと同じくファンキーな森士郎作曲の「Tokyo Special」を聴いていると、まるで吉田美奈子のアルバムを聴いているように思うわけで、笠井紀美子がポップス・シンガーとしてもトップクラスなのがわかります。

 そのほか筒美京平作曲「夏の初めのイメージ」、矢野顕子作曲「待ってて」など、歌謡風からニュー・ミュージック風な曲も収録。作曲家の個性ある曲も、笠井紀美子は自分の歌としています。
 本作は、70年代中期を代表する、日本のポップス・アルバムと言えるでしょう。

SACDの音

 本作のサウンドはシティ・ポップ風の音です。
 オシャレなギター・カッティングや、こ粋なブラスなどが、AOR風。都会的でカリッとしたバンド音です。

 そんなSACDの音は、硬質と言えますが、そこはSACD。
 エッジが丸く伸びやかなので、「硬質なんだけど、柔らかい音」と、矛盾していながらも、オーディオ・ファンな分かってくれる(?)感想を持ちました。
 このバンド音なら、ぜひともSACDで聴きたいアルバムです。

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