THE KINKS
THE KINKS PRESENTS SCHOOLBOYS IN DISGRACE

輸入盤、KOCH
SACDハイブリッド
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デジパック仕様。ブックレットには歌詞とライナー。アルバムに関係するステージの写真も載っている。
パッケージには「SACD SOROUND SOUND」とクレジットされ、SACDマルチチャンネルが収録されているようにみえるが間違い。収録されている音はSACDステレオとCD。
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ザ・キンクス、一番のお気に入り
ブリティッシュ・ロックの有名グループ、ザ・キンクスのアルバムは、幸いにも70年代と80年代の作品がSACD化されています。
「キンクスは60年代のほうが好きだ」というコアなマニアがいます。その意見には賛成ですが、個人的にベストワンを上げろと言われれば、僕は75年発表の『不良少年のメロディ』を選びます。キンクスの全キャリアのなかで一番好きなアルバムです。
60年後半〜70年代前半、キンクスはロック・オペラ風となり、とっつきにくい時期がありましたが、『不良少年のメロディ』は、コンセプトアルバムの面影は残しつつ、ストレートなロック&オールドロックを配した切れ味のいい作品です。
収録曲はハイスクール時代のネタがいろいろ。レイ・デイヴィスの作るメロディ・ラインは最高で、1曲目「スクール・デイズ」からラスト「フィナーレ」までまったく飽きません。
個人的には70年代ロックの代表的アルバムのひとつに上げたいところです。
70年代のロックバンド音が、厚く柔らかく鳴る。アナログの肉汁たっぷり
このSACDは「アナログのテイストがたっぷり」です。
70年代ロックのSACDは数多く聴いていますが、「ロックのアナログらしい音」が堪能できるSACDは、この『不良少年のメロディ』が一番だと思っています。
70年代ロックバンド特有の厚みのある音が、本当に柔らかく鳴るのです。彦摩呂風に言わせてもらえれば「アナログの肉汁やぁ〜!」ということでしょう。
キンクスの最高の音楽、70年代のアナログ音、SACDのまろやかさ、と三拍子揃ったディスクです。
 2009.12.26
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キンクスのSACDレビュー
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