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イエス  Close to the Edge 〈危機〉 


Yes
Close to the Edge

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Hybrid Stereo
輸入盤 Audio Fidelity

ブックレットは歌詞とロジャー・ディーンのオリジナル・ジャケット見開きのイラストで、CDのものと同じ内容。

ボーナストラック等はなし。
37分と聴きやすいアルバム。
あらためて聴くと、やはりイエスの代表作。どの曲もいい。
冒頭の、熱帯を思わせる、鳥の鳴き声や川の音を聴くにつけ、マルチチャンネルがないのが、つくづく残念に感じる。

今回聴き比べをしたSHM-CD(国内盤 左)とSACD(右)。

イエスの名作『危機』が、Audio FidelityからSACD化

 イエスが1972年発表。彼らの代表作にして、プログレの代表作でもある『Close to the Edge(邦題『危機』)』が、SACDハイブリッド化されました。
 リリースは高音質盤を出しているAudio Fidelity。SACD2chのみでマルチチャンネルはありません。
 今回は、SACDとSHM-CDを聴き比べてみました。


外からディスクが見えるパッケージデザイン。最初、取り出すと「ブックレットがない!」と慌てますが、プラケースの裏にちゃんと同封されています。ブックレットをプラケースに入れるのもよし、ディスクが見えるように外にしておくのもよし。

SACDはうっすらと高音質化。音の情報量が増え、密度が深く

 じつはSHM-CDの音も、そんなに悪くありません。
 Joe Gastwirtによるリマスター盤CDは、CD特有の音のエッジの硬さが感じられず、丸みを帯びた音。それでいて、スカッとした音なので、愛聴しておりました。

 一方SACDですが、SHM-CDに比べて、シーツ1、2枚分ほど、ハケ塗りをかけたような高音質化です。

 まずSHM-CDに比べて、音のエッジが一回り柔らかいです。または「音のエッジ付近の情報量が増えた」と言いましょうか。
 そのせいかSACDは、SHM-CDのような「スカッと感」はなく、音の情報が増えたことによる「密度の深さ」で、逆にちょっと沈んだ感じにさえ思えました。

 またSHM-CDの音には金属的な「照り」がありましたが、SACDではそれが消えて、つや消しになった感じもしました。

 しかし温もりはあります。
 これらをたとえれば、デジカメで撮った写真をプリントするとして、CDがコピー用紙に印刷したクリアな写真としたら、SACDは画用紙に印刷したマットな写真ということにも置き換えられると思います。

 こういう音ですから、一般的には、SHM-CDのほうがシャープだ、と思われがちです。
 しかし、朗読のCDならそのほうがいいでしょうが、我々オーディオ・ファイルとしては、SACDのしっとりとした音のほうがゴチソウであります。音量も上げられます。
 このSACDの音を知った以上、もうSHM-CDには戻れません。

B00A93ENI8
Yes/Close to the Edge

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