DONALD FAGEN
THE NIGHTFLY

国内盤、ワーナー
SACDハイブリッド
▶ Tower Records
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2011年DSDマスター使用。サラウンド、ステレオとも、マスタリングは、ボブ・ルドウィッグのもの。
普通のプラケースにブックレット。
白冊子に歌詞、歌詞対訳、ブックレット掲載の、2002年のドナルド・フェイゲンによる曲解説の翻訳。
ジャケットと同じ写真のピクチャー・ディスク。
トータル39分は、聴きやすい時間。
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SACD化でようやく聴ける高音質&サラウンドの『ナイトフライ』
『ナイトフライ』は、リアルタイムでLPを買いました。
それ以来、この30年あまり、ソリッドな音ながら、アナログで聴く喜びを、いつもくれた作品です。音楽を聴きながら、LPジャケットの表と裏を眺めるのも楽しかった。
でもSACDとなれば、聴いてみたくなります。
長い間、DVD Audio盤が高額で手がでなかったので、このSACD化でようやく聴く事ができました。
ドンピシャのアンサンブル、ハーモニーを全方向で聴くマルチチャンネル
SACD 2chの音は、原音のソリッドな感じはそのままながら、高解像度で、音の厚みもあるような気がしました。
解像度があるせいで、ハーモニーのやわらかさが心地良く感じます。
マルチチャンネルの音質も、2chとほぼ同じだと思います。
ただ、フロントが整理されたせいで、フェイゲンのヴォーカルが際立つ感はあります。
全方向に配置された音は、とても自然なサラウンド。
そのせいで2chの世界と、ほぼ同じ印象を与えます。適度な広がりのなかで、「360度、一体になって鳴る」という感じです。
個人的には、ドンピシャのアンサンブル、ハーモニー(「麗しのマキシン」)が、「全方向からバシッと決まる」ところに醍醐味があると思いました。
これから先も、長く聴けるSACD
変な言い方かもしれませんが、SACDで聴く『ナイトフライ』の音質やサラウンドは、ある意味、期待どおりでした。
でもパーフェクトな音楽でありながら、飽きることなく聴き続けられる“味わい”があるのが『ナイトフライ』です。
本作は、これから先も長く聴けるSACDだと思いました。2chもマルチチャンネルも、どちらも聴きたいところです。
▶ Tower Records
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ドナルド・フェイゲン/スティーリー・ダンのSACDとDVDオーディオ
 2011.9.17
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