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ビル・エヴァンス・トリオ ポートレイト・イン・ジャズ

BILL EVANS TRIO
PORTRAIT IN JAZZ
Hybrid
録音1959年12月
輸入盤、RIVERSIDE

Amazon

丸みのあるプラケース。
三つ折りの簡単なブックレットには、Orrin Keepnewsによるオリジナルアルバムのライナーと1987年の簡単なライナーを収録。

スコット・ラファロ生前のトリオでのスタジオ録音

 ビル・エヴァンスの代表作として有名なのが本作『ポートレイト・イン・ジャズ』です。もし初めてビル・エヴァンスを聴かれるのでしたら、本作か『ワルツ・フォー・デビー』が最適でしょう。
 2枚ともベースにスコットラファロが在籍していた時期の録音ですが、本作はスタジオ録音であります。
 冒頭の「Come rain or come shine」から、非凡でないピアノトリオの味わいに浸れます。ビル・エヴァンスのピアノを「リリシズム」と形容することは簡単ですが、それにしてもこの演奏の“ビシッとキマった”ところは唯一無二であります。
 同じビル・エヴァンスでさえ、ここまで緊張感のある演奏を超えることはできなかったと思います。やはりベースのスコット・ラファロがいたせいだろうか?

 本作には長い間「枯葉」のステレオバージョンとモノバージョンが連続して入っておりますが、SACDでもそれは守られております。最初違和感があった、「枯葉」2曲ですが、アナログ時代から聴き続けていると、2回同じ演奏が続いてもいいかな、と思ったりします。
 ただ、ボーナストラックがありまして、ボーナストラックは「Blue in green(take2)」を収録。
 オリジナルアルバムが「Blue in green(take3)」で終わる訳ですがら、結局「Blue in green」を2回連続して聴くことになる。「枯葉」のように、ここでもバージョン違いを2回続けて聴くことになります(なお3曲目の「枯葉」のモノラルバージョンも本SACDではボーナストラック扱い)。ちょっとくどいかもしれません。
 とは言っても、このアルバムの価値は変わりません。数あるジャズレコードの中でも名盤中の名盤です。これをSACDで聴かない手はないでしょう。

ビル・エヴァンスのSACD
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スコット・ラファロ生前のトリオでのスタジオ録音。
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2009.4.9