King Crimson
Live in Argentina, 1994
Amazon

録音1994 Teatro Broadway,Buenos Aires
輸入盤、DVDオーディオ2枚組
収録音源
・MLP Lossless 4.0 SURRUND 48kHz/24bit
・LPCM 2.0 STEREO 48kHz/16bit*
・DTS 4.0 SURROUND 48kHz/24bit*
*はDVDプレーヤーで再生可能
パッケージ
函入りで二つ折りのデジパックにピクチャーディスクが2枚。
ブックレットにはメンバーの白黒写真が、少々あり。ライターSid Smithのライナー。アルゼンチン公演の日程表。David Singletonのライナー「Technical Notes」。
メンバー
Robert Fripp
guitar, soundscapes
Adrian Belew
guitar, voice
Trey Gunn
touch guitar
Tonz Levin
Basses, Stick
Pat Mastelotto
Bill Bruford
acoustic & electric drums & percussion
|
クリムゾンの公式ライヴ盤が、DVD-Audioで発売
本作は、キング・クリムゾンの1994年8月8日、ブエノスアイレスのTeatro Broadwayでのライブです。
DVD-Audioの2枚組。ディスク1に午後の公演。ディスク2に夜の公演を収録。セットリストはアンコールの2曲をのぞいて、同じです。
バンドはダブル・トリオ編成で、ドラムの一人はビル・ブラッフォー ド。ギターとヴォーカルにエイドリアン・ブリューもいます。
DVD-Audioは、MLP Lossless 4.0ch
DVD-Audio音源は、MLP Lossless 4.0ch サラウンド。今回はMLPステレオは収録されていません。
サラウンドは前方配置のデザイン(アンビエント音は、一瞬後ろのほうに周り込みます)。
バンド音は近めに録られた音です。
後方に広がる感じは、残響音ぽくもありますが、響きが豊かになるサラウンドにも思いました。LPCMの2chステレオと比べると、音の厚みはもちろん、空間での倍音が豊かです。
クリムゾンのライヴが、こういう音で聴けるのはうれしい限りです。
歓声は360度サラウンド
 パッケージデザインは、40周年DVD-Audioと共通のもの。
バンド音は前方中心ですが、歓声は360度サラウンドです。
さすがにバンド音ほど高音質ではありませんが、前は前の人の歓声、後ろは後ろの人の歓声、とリアル感があり、小さめな劇場という感じが伝わってきます。
ファーと広がる感じは少なめ、オーディオ的にはやや物足りない音ですが、94年録音を考えると、よく録れているほうだと思います。それにしても、男の歓声ばかりですね。それも熱い(笑)
音楽に合わせて、全編のビデオ映像が流れます
このDVD-Audioは、LPCMステレオ、DTS 4.0サラウンドにかぎり、再生中に全編の映像も収録されています。高音質のMLP Losslessでは、残念ながら静止画(ただのイメージショット)です。
曲間やアンコール要求場面も、ほぼノーカットと思われるので、長時間に感じます(収録時間はMLP Losslessも同じ)。それが2公演分あるのですから、量はありますね。
これは普通の音楽DVDとしても楽しめるわけですが、映像の質は、さすがに商品になるほどの完成度ではなく、カメラアングルなど単調です。
でもライヴ映像としては十分なクオリティなので、非常にうれしい。Stick、Touch guitarという楽器とか、ロバート・フィリップだけは、ステージ中央なのにスポットをあてず、暗闇で演奏している様子など、映像で観てわかることも多いのですから。
映像を観るなら、音はDTS 4.0がオススメ。
非可逆音源ですが、LPCMよりも厚く豊な音です。やはりスピーカー4個は強いですし、48kHz/24bitが効いているのかもしれません。
Amazon
キング・クリムゾンのDVDオーディオ
 2012.8.3
|
|