KING CRIMSON
DISCIPLINE
+CD
輸入盤
Amazon(輸入盤)
Amazon(国内盤紙ジャケ仕様)
輸入盤は二つ折りのデジパックにCDとDVDオーディオ。箱入り。ブックレとにはフィリプの日記、写真等。
【DVD Audioの音声】
・MLP Lossless 5.1 SURROUND
(96kHz/24bit)
・MLP Lossless STEREO(96kHz/24bit)
・DTS 5.1 DIGITAL SURROUND(48kHz/24bit)※
・LPCM 2.0 STEREO (48kHz/24bit)※
※はDVDプレーヤーでも再生可能
【ミックスとボーナストラック】
・CDは「2011年ミックス」とボーナストラック
・DVD Audioは……、
ステレオがMLPとPCMのそれぞれに、「2011年ミックス」と「30周年リマスターミックス」。+ボーナストラック。
サラウンドはMLPとDTSでそれぞれ。
さらにPCMステレオ(24/48)のみに、「ラフ・ミックス」ヴァージョン
【VIDEO】
映像は3点で81年と82年のスタジオライヴ。
最初の「Elephant talk」は音源を差換えていると思いますが、映像でみると、ブリューを加えたクリムゾンの、外見上「トーキング・ヘッズ化」がよくわかる。
残りの「Frame by frame」「Indiscipline」はBBCのライヴ。こちらもブリューがフロントで強烈な印象。フリップはサイドで冷静に監督している感じ。
「百聴は一見にしかず」。これらのビデオを見ると、当時のクリムゾンのスタイルが明確に把握できる。
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1981年、新生キング・クリムゾンの新たな音楽
本作は1981年発表。ロバート・フリップの他は、ドラムにビル・ブルーフォード。そして2人のアメリカ人、エイドリアン・ブリュー(g)、トニー・レヴィン(b)が参加。
リード・ヴォーカルとギターを担当する、ちょっと変態的なエイドリアン・ブリューの存在は大きく、もはやブログレではなく、ニュー・ウェイブ風です。
ブリューの在籍していたトーキング・ヘッズが、クリムゾンの世界と合体したような感じです。
とはいえこのアルバム、好きですねえ。
音や歌詞こそニュー・ウェイヴですが、構造はやはり“ロバート・フリップ”です。
フリップ、ブリュー、レヴィン(ベースとStickという楽器)、三人のギター・サウンドの絡み合いが壮絶。
ギター・アルペジオの絡み、ブリューのヴォーカル、変拍子とミニマルな反復、これらもまたキング・クリムゾンの証でしょう。
前後からギターが絡みあう、MLP ロスレス・サラウンド
ステレオ&5.1chサラウンドは、フィリップ監修による2011年ミックス。DVD AudioのMLP ロスレスは、96kHz/24bit。
サラウンドは、音数が少ないのですが、基本、ブリューのヴォーカルがセンタースピーカー、ギターがフロント右寄り。
一方、ロバート・フリップのアルペジオ・ギターなどは、リア左からリア中央といった感じ。
ブリューの「エレファント・トーク」における、象のような雄叫びのギターは、細かくスピーカー間を移動して、雰囲気を出します。
曲によって変りますが、基本は、ブリューとフリップ、前と後からのギターが、部屋全体で絡み合っている感じです。
重厚でみずみずしい、MLP ロスレス・ステレオ
これまでのキング・クリムゾンのDVDオーディオは、5.1chサラウンドのほうが好みでしたが、本作では、MLP ロスレス・ステレオのほうが個人的には、“より好き”です。
2本のギター+レヴィンのStickは、前方で凝縮されて絡まっているほうが、パワフルに思うからです。
音も、サラウンドよりも2chステレオのほうが、重厚でみずみずしい印象(特にヴォーカル)。
以前は、ソリッドな印象の本作でしたが、MLP ロスレス・ステレオでは、厚めの音。本作の魅力をさらにパワーアップしてくれています。
このようにオーディオ心も満足する2chですが、サラウンドもステレオも、これ1枚で両方楽しめるのがミソ。2つのヴァージョンをじっくりと聴き続けていこうと思います。
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キング・クリムゾンのDVDオーディオ
2011.12.20
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