録音1962年
国内盤、ソニーレコーズ
SACD専用ディスク
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SACD初期の正方形デジパック仕様。ブックレットには「バーンスタイン in 1960's」というライナー。他に作品解説。
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若きバーンスタインの演奏。第1楽章提示部の「繰り返し」も好き
本作は若きバーンスタインが、ドヴォルザークの「新世界より」を振ったもの。
この演奏でビックリしたのは、第1楽章の提示部の「繰り返し」をすることでした。
バーンスタインの導入部分はゆったりとしているのですが、提示部に入ると曲は快調に進みます。この提示部をほとんどの指揮者は「繰り返しなし」で演奏するのですが、バーンスタインは繰り返します。
普通なら、提示部から展開部へ流れるように進むのですが、頭だけそのつもりでも演奏は「ジャンジャン!」と解決して、また提示部の最初に戻ってしまう。ここでガクッとくるのです。
でも、それも最初だけ。
一度分かってしまうと、この第1楽章提示部の「繰り返し」が楽しみになってしまいました。軽快に流れているのに、あえて「ギアをローに戻す」瞬間が楽しい。もちろん展開部からは、最後までテンポよく行きます。
第2楽章は普通だと思いますが、第3楽章、第4楽章も軽快なテンポ。「若きバーンスタイン」のエネルギッシュでありながら、どこかクールに突き進めていく「新世界より」です。
SACDの音質について
これはSACD専用ディスク。録音は1962年。プロデューサーはワルターなどでおなじみのジョン・マックルーア。
ワルターのSACDと同じ時期の録音ですが、こちらのほうがヒスノイズがはるかに少ないです。コクのあるよい音で、木管もいい音だと思いました。
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バーンスタインのSACD
2010.11.10
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