エルトン・ジョンの〈初登場全米1位〉アルバムのSACD化
エルトン・ジョンの70年代の名作『キャップテン・ファンタスティック・アンド・ザ・ブラウン・ダート・カウボーイ』もSACD化されております。
本作は、史上初の〈初登場全米1位〉アルバムですが、内容は地味目の曲を集めたトータル・アルバムです。あえてヒット曲を入れず制作した当時のエルトン・ジョンの自身のほどがうかがえます(といってもいい曲だらけですが)。
さて、SACD化された『キャップテン・ファンタスティック・アンド・ザ・ブラウン・ダート・カウボーイ』は大変満足する内容です。
音はもちろんいいですが、マルチチャンネルもとても良いと思いました。エルトン・ジョンのSACDでマルチチャンネルがいいのは『グッバイ・イエロー・ブリック・ロード』とこの作品でしょう。やっぱり、にぎやかな音作りの方がマルチチャンネルはいいですね。
音もマルチのが伸びやかに感じます。これは推測ですが、マルチだと新たにリミックスする必要があるので、オリジナルにさかのぼってもう一度制作しているからでしょうか。
ヒットはボーナストラックで満喫
このSACDにはボーナス・トラックも入っておりまして、ボーナス・トラック反対派の僕も、これは許しちゃいます。
『キャップテン〜』と同時期のシングルを収録。ジョン・レノンがギターとバックボーカルで共演している「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」と「ワン・デイ」。
特に「ルーシー〜」のマルチチャンネルは、原曲のサイケな感じを表していてサラウンド感が最高です。
それから大ヒット曲「フィラデルフィア・フリーダム」。キャッチーな曲に胸がすく思いがします。
いずれも素晴らしい曲ばかりなので、ボーナス・トラックは文句なし。本編終了後からの時間も多めにとってあるので、アルバムの雰囲気もそこないません。
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 2008.1.16
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